「中医薬膳 蓮果」日和 (れんか びより)

宮城県仙台市「中医薬膳 蓮果」運営。薬膳、中医学、そして日々のことなどを綴る国際中医薬膳師のブログ。

牛タン定食

最近は温かい日が続いてますね。

家に小さな虫が入ってくるようになり、

そんな事でも季節を感じます。

 

さて、先日、仙台名物の牛タンを頂きまして、

久しぶりに家で肉厚の牛タンを食べました。

 

牛タンは中医栄養学の食性(温・熱・平・涼・寒)的には寒性で

体を冷やす食物です。

季節の薬膳としては夏に食べたい食材かなと思います。

といっても私は年中食べたい!!

先日は赤唐辛子をかけて頂きました。

唐辛子は熱性(大熱)です。

寒性の食材には熱性や温性の食物を一緒に食べて

バランスをとると良いですね。逆もしかり。

 

そう言えば、牛タン屋さんではいつもお好みでかける

調味料としてテーブルに赤唐辛子が用意してあり、

薬膳を知らない時からそれをかけて食べていました!

そして、味噌漬けの唐辛子が付いてくるのと、

定食にはネギ(温性)の入ったテールスープが付いてきます。

 

牛タンは「寒性」ですが、唐辛子とネギの「熱性・温性」で

冷やしすぎないように補っています。

そんな目で見るとなかなか調和のとれた定食かもと思ってしまいました。

 

 

夏本番になったら牛タンはお勧めです。

夏に特に養生したい臓腑の「心」にも帰経します。

さらに熱を取るだけでなく、むくみや目の疲れにも効果的ですよ。

 

ちなみに牛肉は「平性」です。

平性の食材は、どちらに偏ることもなく、

効果が穏やかで、気軽に食べることのできる食材です。

同じ牛でも部位によって食性が変わるんですね。

 

なんだかお店に行って仙台名物牛タン定食を食べたくなりました。

炭火焼きだから、家で焼くのと全然味が違います。

お店で食べるのは美味しいに決まってますよね。