「中医薬膳 蓮果」日和 (れんか びより)

宮城県仙台市「中医薬膳 蓮果」運営。薬膳、中医学、そして日々のことなどを綴る国際中医薬膳師のブログ。

病は気から

年が明けて、早1月も終わりに近づいておりますが…

新年おめでとうございます

 

今週は寒波到来のようですね。まさに大寒

体を冷やさないよう、特に『腎』の養生に努めたいものです。

冬に特に養生すべき五臓は「腎」です。

海老は「腎」に帰経し、海鮮物の中でも体を温める食材なので

海老と根野菜のスープなどは冬の「腎」の養生にはお勧めです。

何より簡単。味付けはお好みで(^^)

 

話は変わりますが、

冬は日照時間が少ないので、なんとなく気分も滅入りがち。

寒さも手伝って、ちょっと気が塞ぎがちになりますよね。

病は気からとはよく言ったもので、気といってもいろんな気があると

思うのですが、気血津液の気であったり、喜怒哀楽の気分の気であったり、

気の持ちよう的な意味であったり…。

ただ、精神面が体に大きな影響を与えるのは間違いないと思うのです。

例えば、思い煩ったりすると中医学五行説では「脾」に影響するといわれています。

簡単に言うと例えば悩み事があると脾の働きが悪くなる。

脾は取り入れた食べ物から「気」「血」「津液」を作る源と言われていますので、

脾の働きが悪いと、いくら良い食事をとっても適切に体に取り入れられない。

大きな悩みごとがあったとき、どこも悪くないのに食べても痩せる

などという経験をしたことがある方など、いるのではないでしょうか?

まさに思えば脾は塞ぐ。

ここでは脾の例を挙げましたが、中医学では感情は密接に五臓(肝心脾肺腎)に

関係しているとされています。

感情も乱れが一時的なものであればさほど問題はないのですが、

長引けばやはり病は気から…ということになりかねません。

感情も陰陽のバランスを整えて、いつも穏やかでありたいものです。

運動をする、読書をする、何もしない…何でも良いので自分の気分のバランスを

整えられる何かを持っているといいですね。

 

そして食材にも例えば脾を補う「健脾」の食材や、気を巡らせる「理気

の食材などがあますので、自分の体の状態にあわせて食事の面からも

養生できたら良いですね。

あ、美味しい!と思って食べれることもとても重要ですよ(^^)

美味しいって幸せですもんね。