「中医薬膳 蓮果」日和 (れんか びより)

宮城県仙台市「中医薬膳 蓮果」運営。薬膳、中医学、そして日々のことなどを綴る国際中医薬膳師のブログ。

納豆と薬膳

こんにちは。

皆さん納豆は好きですか?

私は好きでよく食べます。

今日地元の物産品が売っているお店(道の駅みたいなところ)で

納豆を購入したら、粒が大きい!!

通常はスーパーによくある3パックでいくら、とかの小粒の納豆を食べて

いたので、その粒の大きさにびっくり。

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大粒納豆

写真では大きさが伝わりにくいですが、一番長い部分が1.2cmくらい。

納豆というより、柔らかい豆を食べているような感じ(納豆って豆ですが・・・^^;)

王道のご飯に掛けるという食べ方より、ひと粒ひと粒を酒のつまみに味わいたい感じでした。

美味しかったです!

 

納豆が体に良いということは誰もが知っていることだと思いますが、

薬膳的には「活血・解毒・解鬱」という効能があります。

活血とは血を活性化させ、血液の循環を良くする効果で血栓予防にも良いとされています。

 

私はご飯にかけて食べるのも好きですが、

茹でたほうれん草と納豆を和えて食べるのも好きです。

調味料は醤油を掛けるだけ。

実はこれ以前勤めていた会社の社食で出ていた小鉢メニューで

美味しかったので、家でもよくこの組み合わせをやっています。

 

ここで出てきたほうれん草ですが、薬膳的には「補血・滋陰・清熱」なとどいう効能があります。

補血の効能があるので、血虚(顔や、爪、髪に艶がない、頭のふらつきがあるなど)の人

によい食材です。

 

このほうれん草と納豆の組み合わせ、補血して活血するという効能が期待できます。

補って循環させるという感じでしょうか。

貧血の人などに良い組み合わせではないでしょうか。

もう一つ、ほうれん草は薬膳では体を冷やす部類の「涼」という属性をもっており、

納豆は体を温める「温」という属性を持っています。

なので、一緒に食べることにより、冷やしすぎず温めすぎずの良いバランスがとれます。

 

薬膳で健康維持、病気の予防、そして治療という観点から大切なのは

食物の栄養素のバランス(勿論これも大切なことだとは思います)ではなく、

食事によって体の陰陽のバランスを整える事です。

食べ物によって体に溜まった不要なものを排除したり、足りないものを補ったりして

気・血・津液が過不足なくバランスの良い状態で循環するように導きます。

 

薬膳は季節の変化で崩れがちな体のバランスを整えたり、

日々のストレスやいろいろな理由から崩れた体のバランス整えたり、

またそれら予防したりします。

 

納豆から話が飛んでしまいましたが、

薬膳学、そして中医学という観点から食材を見ていくととても面白く、

食べるということは自然のエネルギーを頂いているんだなということを

改めて感じさせられます。

 

あ、れんそう納豆(ほうれん草と納豆)、ぜひお試しください。