「中医薬膳 蓮果」日和 (れんか びより)

宮城県仙台市「中医薬膳 蓮果」運営。薬膳、中医学、そして日々のことなどを綴る国際中医薬膳師のブログ。

黒豆

とうとう新しい時代の令和になりました!(ブログのタイトル少しだけ変えました)

東北の大震災を経験した身としては、災害の少ない時代になれば良いなと思います。

自然も私達の身体も陰陽のバランスが大事。

そのバランスが崩れると、色んなことが起きるのだと思います。

中庸を保ち、うまく自然と共存していけたらいいですね。

 

 

令和に入り、最初の記事は「黒豆」です。

前回の「枝豆」の話の記事の中に黒豆がちょっとだけ登場しまして、

黒豆が食べたくなり「煮豆」を作りました^^

renka-nature.hatenablog.com

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黒豆

前回の記事では黒豆は利水効果がありますとだけご紹介しましたが、

「活血・利水・解毒・益腎・滋陰・健脾・補血」と実は沢山の効果があります。

帰経は「脾・肝・腎」

滋陰・補血効果があり、「陰」を補います。

「陰」を補い「腎」に帰経する食べ物は加齢に伴う不調に効果的です。

「髪は血の余り」と言いますから、補血効果のある黒豆は白髪や髪のパサツキにも良いですね。

老化、むくみに効果がある黒豆はまさに女性の見方です!イソフラボンも豊富ですし。

 

私は血瘀体質なので、今回は「活血・化瘀」などの効能がある「黒砂糖」で煮ました。

黒豆と黒砂糖の「活血」効果に期待したいです。

また、薬膳の食材として黒砂糖は「温性」なので、冷えを感じる方は白砂糖「涼性」

よりも黒砂糖を使った方が良いですね。

 

最近髪のパサツキも気になるし、令和からまた新たな気持ちでアンチエイジング

豆は大好きなので、毎日少しずつ食べようと思います。

 

 

 

枝豆(ずんだ)の和菓子

GWいかがお過ごしでしょうか。

私の住む仙台は先週の金・土は春と思えぬ寒さで、

焦って冬のコートを引っ張り出してきたのですが、

昨日からは気持ちのよい天気です。

気温差に体がついて行かない・・・。 

 

昨日は薬膳講座の打ち合わせで、私の薬膳の恩師とお会いしてきました。

薬膳や薬膳茶について本格的に学べる講座を開催する予定です。

 

で、恩師へのおみやげにと、いつも行列のできている和菓子屋さん

「村上屋餅店」のすんだ餡の入っている和菓子を購入しまして、ついでに自宅用にも購入。

仙台と言えば「牛タン」に続き、「ずんだ」も有名です。

 

renka-nature.hatenablog.com

 

ずんだとは枝豆を潰したものです。

すんだ餅、すんだ団子、ずんだ饅頭、ずんだケーキ、ずんだシェークなど、「ずんだ」を使ったスイーツがいろいろあります。

 

昨日購入したのは、「笹のしずく(ずんだ餡)」という和菓子で

葛に包まれたずんだ餡が絶妙です!

ずんだ餡は餡というよりは枝豆そのもの。すごく豆の香りがします。

中の餡は糖分控えめなのですが、包んでる葛にほんのり塩気があり、

その塩気のおかげで甘味が引き立っています。これまた絶妙。

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笹のしずく

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ちなみに枝豆は体の余分な水分を排出し、気血を補う作用があるとされています。

「肝」の気を正常に保つ効果もあるようです。

これから梅雨の時期に入りますが、体の余分な水分の排出に枝豆は一役かいそうです。

そして、何より枝豆はこれからが旬の食べ物ですね!

 

特に日本は湿気の多い国なので、それで体が重だるい人が多いようです。

豆といえばあずきや黒豆なども利水効果があるので良いですよ。

食物をうまく利用して憂鬱な梅雨を快適に過ごしたいですね。

 

ちょっと食材のことを書きましたが、今日はとにかく「笹のしずく」か美味しかった

というお話です(^^)

昨日は薬膳講座でした

あと少しでゴールデンウィークですね。

10連休!!

私はフリーのお仕事なので、祝祭日や日曜日などは

あまり関係ありません。仕事の無い日が休日です。

 

 

さて、きのうは「薬膳いろは」という講座を開催させて頂きました。

国際中医薬膳師になってから初の講座です。

薬膳の基本である中医学や陰陽五行説について、

また、食物の四性五味について、そして春の薬膳についてなどの講義をしました。

参加者はみんな女性の方でしたので、家族の健康などを考え、興味深く聞いて頂きました。

 

しかし、一番の興味は美容や痩せる薬膳は無いか?などのようでした・・・

お気持ち、わかります。

この2つは女性の永遠のテーマですね。

こればっかりは自分の体の状態をチェックして、どのような物を食べたら良いかを

判断しないといけません。

テレビで〇〇がダイエットに良いと言っていたからそればかりを食べる

などはあまり好ましくないと思います。

その食べ物が体の状態に合っていなければ、

かえって体の陰陽のバランスが崩れて逆効果です。

例えば体の冷えている人が、ダイエットに良いからといって食べている食材が

寒性のものばかりであれば、さらに体を冷やして巡りが悪くなり代謝を下げます。

 

やはり、体の陰陽のバランスを整える食事が、

結果的に美容とダイエットにつながるのだと思います。

常に中庸を保つ事が大切なんですね。

 

 

 

今日はこんな薬膳茶を飲みながら書いています。

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玫瑰花・菊花茶

 

 

玫瑰花(マイカイ花)は「理気解鬱」効果、菊花は「平肝明目」効果が

あるので肝の気が滞りがちな春にお勧めです。

春だけじゃなく、ストレスでイライラしがちだったり、不眠などにも良いですよ。

 

玫瑰花はバラ科の植物なので、ローズの香りがして癒やされます(^^)/

ちなみに女性に嬉しいビタミンCも豊富です!

 

 

牛タン定食

最近は温かい日が続いてますね。

家に小さな虫が入ってくるようになり、

そんな事でも季節を感じます。

 

さて、先日、仙台名物の牛タンを頂きまして、

久しぶりに家で肉厚の牛タンを食べました。

 

牛タンは中医栄養学の食性(温・熱・平・涼・寒)的には寒性で

体を冷やす食物です。

季節の薬膳としては夏に食べたい食材かなと思います。

といっても私は年中食べたい!!

先日は赤唐辛子をかけて頂きました。

唐辛子は熱性(大熱)です。

寒性の食材には熱性や温性の食物を一緒に食べて

バランスをとると良いですね。逆もしかり。

 

そう言えば、牛タン屋さんではいつもお好みでかける

調味料としてテーブルに赤唐辛子が用意してあり、

薬膳を知らない時からそれをかけて食べていました!

そして、味噌漬けの唐辛子が付いてくるのと、

定食にはネギ(温性)の入ったテールスープが付いてきます。

 

牛タンは「寒性」ですが、唐辛子とネギの「熱性・温性」で

冷やしすぎないように補っています。

そんな目で見るとなかなか調和のとれた定食かもと思ってしまいました。

 

 

夏本番になったら牛タンはお勧めです。

夏に特に養生したい臓腑の「心」にも帰経します。

さらに熱を取るだけでなく、むくみや目の疲れにも効果的ですよ。

 

ちなみに牛肉は「平性」です。

平性の食材は、どちらに偏ることもなく、

効果が穏やかで、気軽に食べることのできる食材です。

同じ牛でも部位によって食性が変わるんですね。

 

なんだかお店に行って仙台名物牛タン定食を食べたくなりました。

炭火焼きだから、家で焼くのと全然味が違います。

お店で食べるのは美味しいに決まってますよね。

 

 

納豆と薬膳

こんにちは。

皆さん納豆は好きですか?

私は好きでよく食べます。

今日地元の物産品が売っているお店(道の駅みたいなところ)で

納豆を購入したら、粒が大きい!!

通常はスーパーによくある3パックでいくら、とかの小粒の納豆を食べて

いたので、その粒の大きさにびっくり。

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大粒納豆

写真では大きさが伝わりにくいですが、一番長い部分が1.2cmくらい。

納豆というより、柔らかい豆を食べているような感じ(納豆って豆ですが・・・^^;)

王道のご飯に掛けるという食べ方より、ひと粒ひと粒を酒のつまみに味わいたい感じでした。

美味しかったです!

 

納豆が体に良いということは誰もが知っていることだと思いますが、

薬膳的には「活血・解毒・解鬱」という効能があります。

活血とは血を活性化させ、血液の循環を良くする効果で血栓予防にも良いとされています。

 

私はご飯にかけて食べるのも好きですが、

茹でたほうれん草と納豆を和えて食べるのも好きです。

調味料は醤油を掛けるだけ。

実はこれ以前勤めていた会社の社食で出ていた小鉢メニューで

美味しかったので、家でもよくこの組み合わせをやっています。

 

ここで出てきたほうれん草ですが、薬膳的には「補血・滋陰・清熱」なとどいう効能があります。

補血の効能があるので、血虚(顔や、爪、髪に艶がない、頭のふらつきがあるなど)の人

によい食材です。

 

このほうれん草と納豆の組み合わせ、補血して活血するという効能が期待できます。

補って循環させるという感じでしょうか。

貧血の人などに良い組み合わせではないでしょうか。

もう一つ、ほうれん草は薬膳では体を冷やす部類の「涼」という属性をもっており、

納豆は体を温める「温」という属性を持っています。

なので、一緒に食べることにより、冷やしすぎず温めすぎずの良いバランスがとれます。

 

薬膳で健康維持、病気の予防、そして治療という観点から大切なのは

食物の栄養素のバランス(勿論これも大切なことだとは思います)ではなく、

食事によって体の陰陽のバランスを整える事です。

食べ物によって体に溜まった不要なものを排除したり、足りないものを補ったりして

気・血・津液が過不足なくバランスの良い状態で循環するように導きます。

 

薬膳は季節の変化で崩れがちな体のバランスを整えたり、

日々のストレスやいろいろな理由から崩れた体のバランス整えたり、

またそれら予防したりします。

 

納豆から話が飛んでしまいましたが、

薬膳学、そして中医学という観点から食材を見ていくととても面白く、

食べるということは自然のエネルギーを頂いているんだなということを

改めて感じさせられます。

 

あ、れんそう納豆(ほうれん草と納豆)、ぜひお試しください。

 

 

 

 

 

春なのに冬の薬膳茶

こんにちは。

 

またまた昨夜雪が振りまして、3月末に車のタイヤをスタッドレスから

普通タイヤに変えてから2回も雪が振りました・・・😣

昨日は夜に車で出かけてたので、運転が怖かったです。

まぁ、幸い私の行動範囲内では、道路に積もる程の雪ではなかったですが。

 

そして春とは思えない寒さ・・・。

久しぶりに家にあったもので、季節外れの体を温める

温裏散寒・薬膳茶を作ってみました。 

 

紅茶に小茴香フェンネル)と丁香(クローブ)を入れてお茶を作りました。

フェンネルクローブも通常私は料理のスパイスに使っていますが、

体を中から温める効果があり、薬膳茶の茶材としても使用できます。

スパイスなので独特の香りがあり、苦手な人もいるかもしれません。

 

 

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フェンネルクローブ・紅茶

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冬の寒い時期や冷え性などに良いと思います。

 

 

昨日と今日は、気分が冬です・・・。

昨日の夕飯はあつあつの鍋焼きうどんにしちゃいました^^;

 

予報によれば、明日から春らしい気温が戻ってきそうです。

雪もさすがに昨日が最後かな。

 

 

 

 

美肌サラダ

こんにちは。

 

昨日から家族がカラ咳をしておりまして、

家にあったもので、咳にアプローチした薬膳サラダを

作ってみました。

 

「白きくらげと春菊とくるみのサラダ」

材料は、

白きくらげ

春菊

くるみ

レタス

水菜

すべてお好みで適量を切って混ぜ合わせるだけ。

お好みのドレッシングをかけてどうぞ。

簡単ですね^^;

 

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肺を潤すサラダ、美肌作用も!

白きくらげと春菊は「潤肺」(肺を潤す)作用があり咳を沈め、

くるみは平喘(慢性的な咳を平穏にする)作用があります。

 

と、目的としては肺を潤すサラダを作ってみたのですが、別の効果もありそうです!

白きくらげ、くるみ、レタス(これはサラダの見栄え的に入れました)は

この記事の表題にある美肌作用があります。

 

美肌の面からもお勧めしたいサラダです!

どりらかと言えば、こちらの効果を期待したい方が多いのでは。

私も咳は出ておりませんが、モリモリ頂きました!

  

白きくらげは薬膳で良く使われる食材です。

体を潤す効果が高いので常備して多用しています(^^)